セゾン情報システムズは2月9日、グローバルに対応するデータ連携プラットフォーム「HULFT Square(ハルフトスクエア)」について、国内向けに提供を始めた。クラウド間に加え、オンプレミスとクラウドのデータ連携を支援し、顧客のDXを推進する。2023年度下期には欧米での提供も予定している。
HULFT Squareは、オンプレミスやマルチクラウドに分散して管理されているデータの連携を一元化する。サブスクリプション方式で提供するため、SaaS連携などから利用を開始し、状況に合わせて機能拡張が可能。グローバルでも安全に運用でき、欧州連合のGDPR(一般データ保護規則)や米国公認会計士協会のセキュリティフレームワークSOC2などに対応した。また、24時間365日体制で顧客をサポートする。
葉山 誠 社長
2月8日の記者会見で、葉山誠社長は「約3年前から、データプラットフォーム事業を開始しており、DXの追い風などもあり、既に20億円以上の売り上げ規模となっている。今後はHULFT Squareを事業の中核として提供していく」と語った。
グローバルを含めて4年で500社への導入、関連サービスも含めた売上高100億円が目標。提供については、既存のパートナーのチャネルを重視しながら、まずは社内のユースケースを示していく。
業務部門やスモールスタートに対応した「Basic」、企業内基盤、複数部門やマルチクラウド連携、業務自動化に対応した「Standard」、基幹システムの刷新や大規模データ移行に対応する「Enterprise」の三つのプランを用意している。
(大向琴音)