大塚商会は7月3日、今年6月にAIベンチャーのAVILENと資本業務提携を行ったと発表した。この提携により、中堅・中小企業向けAI人材育成とAI活用ソリューションの提供を推進していく。

　生成AIの登場によってAIはあらゆる業種・業界に進出し、さまざまな部署で日常業務にAIを使い、誰もがAIを活用する「AIの民主化」が加速している。一方で、業務でAIを上手に活用していくためには、AIに関するリテラシーの向上が欠かせない。

　大塚商会では、AIによる営業活動支援のシステムを2017年に本格稼働し、AIに関する社内人材育成にも積極的に取り組んできた。社内教育ではAVILENのDX／AI人材育成支援サービスを活用し、日本ディープラーニング協会（JDLA）のG検定・E資格を、5月時点で726人の社員が保有している。

　今回の提携により、大塚商会とAVILENは、中長期的な戦略に基づきコラボレーション戦略会議を定期的に開催し、両社の技術陣が一体となり、生成AIを踏まえた仕事の未来を共に考えていく。第1弾として、AVILENのDX／AI人材育成サービスを、生成AIも含めた品揃えとして、中堅・中小企業向けに共同開発し、大塚商会から提供する。

　大塚商会では今後、AVILENとのビジネスシナジーの拡大を図り、AI関連ソリューションの開発・提供を積極的に行い、中堅・中小企業のDX推進に注力。また、AIを使いこなす人が中心となる社会を目指した中長期的な事業強化の一環として、企業のAI活用とAI人材育成を支援することにより、「AIの民主化」をさらに推進していく。