SBテクノロジーはこのほど、自社サービスの総合ブランドとして「NOZ」を発表した。新ブランドの発表を機にパートナーへの自社サービスの認知度向上にも力を入れ、協業を加速させたい考えだ。
 
　執行役員の上原郁磨・サービス統括セールス＆マーケティング本部本部長兼CMOは、ブランドの立ち上げの背景を「コンセプトは、変化を体現する存在として、顧客のビジネスを最高の状態で継続的に支えることだ。これまでは顧客の課題に対応するサービスを個々に提供してきたが、今後はブランドとして提供価値の方向性を周知し、認知度向上に取り組む」と語った。

　第1弾として、セキュリティサービス「NOZ SECURITY」を発表。「Microsoft 365」の運用監視や脆弱性管理などのマネージドセキュリティサービスを中心とした11のサービスを提供する。上原執行役員は「セキュリティは好調な領域で、多くのパートナーが担いでいる領域でもある。NOZの認知度が高まればパートナーが拡販する上で後押しになるだろう」と説明した。また、今秋にはクラウドサービス「NOZ CLOUD」も発表する予定だ。

　今後の戦略については、新規パートナーの獲得に力を入れる。同社の販売パートナーは現在100社以上で、自社サービスの間接販売の売上高は、全体の5割弱を占める。

　上原執行役員は「新ブランドの立ち上げは、パートナーへの認知度向上の狙いもある。人員を増強し、支援体制が整ったため、パートナービジネスを拡大するフェーズだ」と強調し、「パートナーが販売しやすい仕組みづくりに力を入れている」と訴えた。具体的にはSOCサービスを提供するパートナーに対し、不足するメニューを補完する協業のかたちなどを挙げた。
（大畑直悠）