SBテクノロジー（SBT）は9月7日、同社が提供するCMSソリューションサービス「Sitecore on Cloud」で、生成AIを利用できるAI連携機能を有償で提供すると発表した。この機能により、Sitecoreの編集画面上で生成AIと対話でき、作成したい情報について指示することで最適なコンテンツを生成できる。


　AI連携機能では、マイクロソフトが提供するAzure OpenAI Serviceの生成AIを利用することができる。作成したいコンテンツに必要な情報、指定文字数、関連するキーワードなどを入力すると、編集フィールドに最適なコンテンツが自動生成される。また、Sitecoreに保存された過去の投稿内容などのデータを参照するため、統一された表記ルール・表現で情報を生成することができる。対話形式による追加指示やウェブ担当者が直接編集することも可能で、最終的に完成したコンテンツは、担当者の承認を経て本番公開が可能となる。

　また、Azure OpenAI Serviceにより、高水準のガバナンスとセキュリティに準拠した生成AIの利用ができる。AI連携機能の提供を通じて、ウェブ担当者のコンテンツ作成業務の負荷を大幅に削減する。

　同機能は、コンテンツの作成、要約、校閲（表記揺れのチェックなど）に加えて、多言語翻訳にも利用可能。将来的には、更新箇所のレコメンドや、用意した原稿データをSitecoreに登録するだけで、1ページすべてを自動生成する機能など、AIによる自動化に向けた機能実装を検討している。SBTは引き続き、顧客のニーズに応じてサービスの品質向上と機能の拡張を図っていく。