セキュアと、病院設備のレンタルや病院デザイン・リノベーションなどを提供する理舎は1月15日、病院のセキュリティ環境構築に向けて業務提携すると発表した。


　患者が病院を選ぶ際に重要視する要因の一つは“安心できる”環境。安心は通院または入院の決定に大きな影響をもっており、病院経営にとって欠かせない要素となる。理舎は、国内の病院向けに、テレビなどのシステム環境、ベッドや家具などのレンタルや病院自体のデザイン・リノベーションまで、快適な療養環境を整えるための事業を幅広く展開している。

　今回、セキュアの先進的な入退室管理システムや精度の高い監視カメラシステムが、安全安心でより良い病院環境構築に寄与すると理舎に評価されたことから、業務提携することとなった。今後、理舎とセキュアは病院への入退室管理システムと監視カメラシステム導入の提案を連携して進め、“患者に選ばれる病院づくり”を支援していく。

　病院のセキュリティ環境を整備することは、患者や患者の家族、働くスタッフの安心につながる。セキュリティの向上で患者から選ばれる病院となるブランディング構築にも寄与する。具体的には、入退室管理システムと監視カメラシステムを活用することで、待合室や病室、薬品保管庫、手術室、フロアごとのセキュリティなどを強化することが可能となる。とくに、生体認証は貸し借りができないため、なりすましを防止する。

　今回の業務提携を機に、理舎は事業の幅を広げ、より良い病院環境の提案を推進することが可能となる。セキュアでは、これまで未開拓だった病院へのセキュリティシステム導入を実現し、同社が目指す、あらゆる不安から人々を守り、安心して暮らせる社会づくりを進めていく。

　病院のセキュリティニーズは、クレーマー対策や転倒記録、駐車場トラブル、子どもの取り違えや連れ去り対策など多岐にわたる。スタッフが使用する更衣室などもセキュリティ対策が必須といわれている。両社では今後、こうしたニーズに応えるため、入退室管理システムと監視カメラシステム導入拡大を通して、病院で働くスタッフや患者、患者の家族へさらなる安心安全を提供していく。