Datadog Japanは4月1日、2024年の事業戦略を説明し、「日本市場への継続的なコミットメント」や「市場カバレッジの強化と新規顧客の一層の開拓」「パートナー企業との協業の加速」などの重点戦略を通じてさらなる成長を目指す方針を示した。
 
　正井拓己・プレジデント＆ゼネラルマネージャー日本法人社長は「日本市場で名実共にナンバーワンのオブザーバビリティーベンダーにすることが使命だと考えている」と話した。

　同社は23年に国内データセンターを開設したほか、組織の拡大に伴って新東京オフィスをオープンするなど日本市場に注力しており、「今後も継続的に日本市場へコミットメントしていく」（正井社長）と力を込めた。

　新規顧客の獲得を加速させるため、市場のカバレッジ拡大も目指す。これまでは大企業と中小企業向けのセールス部隊を確立していたが、今後は、中規模企業向けのセールス部隊を立ち上げる予定。

　パートナー事業にも力を入れる。クラウドプロバイダーやチャネルパートナーとの連携を強化する方針。特にチャネルパートナーに関しては、SIパートナーと共同でDatadog製品の導入と運用支援などを含めた付加価値ソリューションを提供していく。

　国内事業は、20年から23年の売上高成長率の平均は43％、パートナー事業は同36％となり高成長を遂げているとした。その背景には、近年のクラウド化の進展により、オンプレミスや複数クラウド環境を統合的に運用管理するニーズが高まっているほか、クラウド移行の中で、セキュリティーの観点から国内にデータセンターを持つシステム管理ソリューションが求められていることなどがあると分析した。
（大向琴音）