TOKIUMは10月17日、請求書発行クラウドサービス「TOKIUM請求書発行」を今冬に発売すると発表した。請求書の発行に加えて、送付作業まで対応することで、請求書発行業務の効率化を支援する。10月から郵便料金の値上げに伴い、請求書発行システムの需要が高まっていることから利用拡大を見込む。価格は従量課金型で月額1万5000円から。ここに同社製品を利用するための基本料金月額1万円が加算される。
黒崎賢一・代表取締役(右)と綿引友麻・マネージャー
同サービスは、請求データのCSVファイルや作成済み請求書のPDFを取り込むことで、インボイス制度に対応した請求書の発行が可能。発行された請求書の送付業務についても同社が担い、メールや郵送、取引先が指定するシステムへの入力やアップロードなどに対応する。綿引友麻・プロダクトマーケティングマネージャーは「請求書発行システムを導入したものの、送付業務をはじめ手作業が残ってしまうことに負担を感じているお客様が多い。当社が送付までを対応することで差別化が図れる」と強調した。
同社はこれまで「経費精算」「インボイス」「電子帳簿保存」「契約管理」の四つの領域に対してサービスを提供。今回発売する請求書発行を含めてすべてのサービスをプラットフォーム上で管理することで、共通の書類保管、メンテナンスやID管理の統一ができるとした。
同社が実施した調査によると、郵便料金の値上げをきっかけに請求書発行業務の電子化を検討する企業が多かったという。黒崎賢一・代表取締役は「請求書発行システムは、レッドオーシャンな市場のため、当初はサービス化する予定はなかったが、多くの要望が寄せられたため開発に踏み切った」と述べた。
(岩田晃久)