日本事務器は12月19日、今年同社が1924年(大正13年)の創業から100年を迎えたことを記念し、東京・千代田区のパレスホテル東京で「創業100周年記念お取引先様感謝会」を開催した。同社取引先の約350人が会場を訪れ、企業向けの情報機器販売で老舗となった企業の100周年を祝った。
業界各社から約350人が会場を訪れた
会の冒頭でスピーチした田中啓一・社長CEOは「当社は『“良い道具”を“役に立つ道具”へ』をミッションにしている」と述べ、さまざまな製品やサービスを、顧客の課題解決につなげるため、独自の研究、工夫を加えたうえで届けることが自社の役割・価値であると説明。優れた製品を同社に提供するメーカー、日本事務器のビジネスを支えるパートナー企業、ライバルとして競い合いながらも業界団体での活動等を通じともに市場の発展に務めてきた業界各社に感謝の意を表した。
田中啓一
社長CEO
開会に先立って、日本事務器の100年の歩みを振り返る動画が上映された。同社はタイプライターなどの事務機器の輸入販売を事業とする日本事務器商会として創業。大量の書類を整理し素早く取り出せるファイリング用キャビネット「バイデキス」を1929年に開発しヒット商品に。戦後の1961年、小型コンピューターの取り扱いを開始することを決定し、NECのパラメトロン式会計機「NEAC-1201」の販売代理店第1号となった。これが発展し、現在のソリューション事業につながっている。
創業から100年の歴史を振り返る動画を上映
田中社長CEOは「生成AI、AR、3Dプリンター、ドローンなど新しいものがどんどん出てきて、当たり前になる時代に入ってきている。当社も新しい技術を先行して習得し、お客様が試してみたいと言われたときすぐに提供できるようにする」と話し、変化が加速し不確実性の増す時代に対応するため、より積極的に新たなテクノロジーを取り扱っていく考えを強調。中締めで挨拶した佐藤賢一・取締役執行役員常務CMOは、同社と顧客やパートナーの結びつきを2本の線の重なりで表現した100周年記念ロゴを紹介しながら「150年、200年と続くために成長していく」と意気込み、各社とのつながりをさらに深めていく姿勢を示した。
佐藤賢一
取締役執行役員常務CMO