ゼノクリースとグローススタートは、高校の「情報I」の副教材に相当するYouTube動画「ハイスクールPython」を2025年1月からスタートする。ベータ版から始めて3月からは90分×11本の本編動画の公開を予定しており、タレントの池澤あやかさんによるコラムなども順次掲載していく。高校1年生の約100万人と教員、塾講師などに視聴してもらうことでチャンネル視聴者数40万人程度を目指し、収益化していく。
ゼノクリース
齋藤智樹 CEO
情報Iは22年度から始まった共通必須科目で、25年度からは大学入学共通テストに加わる。ハイスクールPythonでは、情報Iで難関とされるプログラミング、アルゴリズムと、データ分析に焦点を当てて制作。「コンピューター言語のPythonはデータ分析やAIに最も近い言語であることから教材のテーマに選んだ」とゼノクリースの齋藤智樹CEOは話す。
グローススタート
穂苅智哉 CEO
コンテンツはYouTubeの収益化のみで、メンバーシップなどの有料コンテンツは予定していない。掲載した動画は授業で活用してもらえるよう「自由に利用や改変ができる」(グローススタートの穂苅智哉CEO)よう設定。情報Iで重視される論理的思考力やプログラミング的思考力を培い、将来的に機械学習やAI開発など専門的な分野へ進んでいくための土台の形成に向けて「プログラミング言語初学者にとって分かりやすい動画にしていく」(齋藤CEO)考え。
ゼノクリースはシステム開発会社でハイスクールPythonのコンテンツ制作を担当。グローススタートはマーケティング支援会社で全体の企画を担当している。
(安藤章司)