日立システムズとサイバーソリューションズは1月27日、業務提携を開始したと発表した。今回の業務提携と日立システムズからサイバーソリューションズへの出資を通じて、両社のセキュリティー事業を強化し、顧客のセキュリティーに関する課題の解決にさらに貢献することを目指す。また、両社間でナレッジを共有するとともに人材交流などを進め、両社の技術・ノウハウを生かして中堅・中小企業や自治体に向けたセキュリティーサービスを展開。これにより、顧客のサイバーレジリエンス強化をこれまで以上に支援する。

　今回の出資・業務提携は、日立システムズとサイバーソリューションズの製品・サービスや技術・ノウハウを融合し、両社の市場競争力を高めることを目的としたもの。メールセキュリティーサービスの拡販や、製品やサービスの開発に取り組む。とくに、インシデントの検知・対応・復旧や代表的なランサムウェアの感染経路の一つであるメールに関する対応などで、コンサルティングから運用までトータルで顧客のセキュリティーマネジメントを支援し、両社のセキュリティーサービス事業の拡大を図る。

　これによって、顧客は両社の専門性を掛け合わせたより強固なセキュリティーサービスを利用することができるようになり、事業継続を支えるサイバーレジリエンスをこれまで以上に強化することができる。

　日立システムズは、2024年3月にマネージドサービスのサービス体系を「Hitachi Systems Managed Services」として再整理。顧客によりわかりやすくマネージドサービスを提供し、システムを構築・導入するだけではなく、導入後もシステムが顧客先で価値を発揮し続けるよう、運用や監視、保守といったマネージドサービスを含めて、トータルでサービスを提供している。また、Hitachi Systems Managed Servicesを構成するサイバーセキュリティーソリューション「SHIELD」は、顧客の業務視点で体系化されており、平時から有事までのセキュリティー対応業務全般に対し、コンサルティングから導入支援、監視運用まで網羅的にサービスを提供することで、顧客のDXの実現をサポートしている。

　サイバーソリューションズは、メールとセキュリティーの専門会社で、国内を中心にメールシステム・サイバーセキュリティーサービスを中心に多様な環境でサービスを提供・運用している。中小企業や政府系機関、東証プライム上場企業も含め累積製品導入数3万件以上の取引実績をもち、蓄積してきた技術力と専門性が強み。また、豊富なセキュリティーインシデント対応の技術と経験をベースにセキュリティーインシデントの予防から対応まで総合的なサービスを提供しているInternet Secure Servicesを子会社として有している。