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TXOne Networks Japan、セキュリティーインシデント発生が67% 8カ国で調査、OT環境を狙う攻撃が増加
2025/04/10 09:00
週刊BCN 2025年04月07日vol.2054掲載
TXOne Networks Japanは3月26日、OT(オペレーショナルテクノロジー)と産業制御システム(ICS)に関する脅威動向をまとめた「OT/ICSサイバーセキュリティレポート2024」を発表した。OT環境でのセキュリティーインシデントが増加aしていることや、サプライチェーンセキュリティー強化への関心が高まっているといった傾向を明らかにした。
調査は米国の調査会社Frost&Sullivan(フロスト・アンド・サリバン)と共同で、日本を含む8カ国で実施。従業員数2000人以上の企業のITおよびOTセキュリティーの主要意思決定者150人を対象にした。
過去1年でOT環境においてセキュリティーインシデントが発生したという回答は67%で、そのうち36%が複数回のセキュリティーインシデントを経験している。本多雅彦・シニアテクニカルエンジニアは「産業別で見ると石油・ガスと半導体といった重要産業が攻撃者に狙われており、セキュリティーインシデントが増えている」と述べた。
本多シニアテクニカルエンジニアは今回の調査の傾向として、OT環境を標的としたAPT(高度持続的脅威)攻撃が増加していると紹介。この攻撃は高度な手法でシステムに侵入、その後、長期間潜伏してデータを窃取するのが特徴だという。「昨年まではAPT攻撃という言葉が出てこなかった」が、今回の調査では34%の企業がAPT攻撃を受けたと回答した。
「今後12~24カ月の間に、どのような新しいサイバーセキュリティー技術やトレンドを採用するか」の質問については、「サプライチェーンマネジメント」が46%でトップとなった。現状では、全てのサプライチェーンベンダーにセキュリティー評価を実施している企業は21%にとどまっており、本多シニアテクニカルエンジニアは「現実的には全てのサプライチェーンベンダーを評価するのは課題となっている。この課題を解決するには、業界でのガイドラインの策定や、強制力を持つ法規制の整備を進めるのが重要だ」と語った。
(岩田晃久)
TXOne Networks Japanは3月26日、OT(オペレーショナルテクノロジー)と産業制御システム(ICS)に関する脅威動向をまとめた「OT/ICSサイバーセキュリティレポート2024」を発表した。OT環境でのセキュリティーインシデントが増加aしていることや、サプライチェーンセキュリティー強化への関心が高まっているといった傾向を明らかにした。
調査は米国の調査会社Frost&Sullivan(フロスト・アンド・サリバン)と共同で、日本を含む8カ国で実施。従業員数2000人以上の企業のITおよびOTセキュリティーの主要意思決定者150人を対象にした。
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