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Keeper、パスワードマネージャーに「双方向型ワンタイム共有機能」を追加

2025/06/10 15:17

 Keeper Security APAC(Keeper)は、パスワード管理プラットフォームの最新アップデートを発表した。今回のアップデートでは、「ワンタイム共有」機能に双方向の暗号化共有オプションが加わり、KeeperユーザーとKeeperを使用していないユーザーの間での機密情報のやり取りが容易になった。

 この新機能は、従来のワンタイム共有機能を拡張する形で開発されたもの。ワンタイム共有機能は、一度限りの共有を目的とした安全な方法で、特定の受信者に認証情報やファイルを送信することができる。共有データは、楕円曲線暗号とAES-256により転送中も保護され、受信者の端末上でのみ復号化される。共有リンクは、送信者が設定した期限により自動で無効化され、1台の端末でのみアクセスが可能となっており、期限切れまたは送信者による停止のいずれかが先に到達した時点で共有は終了する。

 双方向機能の追加によって、KeeperユーザーとKeeperを使用していないユーザー間での情報共有がさらに便利になる。これまで外部への共有は「閲覧のみ」が可能だったが、新機能では、Keeperを使用していない相手からの返信や情報送信も可能となり、真の双方向通信が実現した。これにより、メールやメッセージングアプリなどの安全性の低い手段を使うことなく、ドキュメントや認証情報といった機密データのやり取りが可能となる。

 Keeperユーザーは「ボルト」と呼ばれる保管庫から対象のレコードを選択し、ワンタイム共有を開始する。その際、アクセス権やリンクの有効期間は自由に設定できる。受信者はリンクをクリックするだけでコンテンツを表示でき、必要に応じてファイルのアップロード、編集、コメントも可能。有効期間が過ぎるか、送信者が共有を終了すると、そのレコードへは二度とアクセスできなくなる。

 双方向機能は、「共同作業」「ベンダーからの情報収集」「社内監査への対応」といったシーンで活用できる。
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外部リンク

Keeper Security=https://www.keepersecurity.com/ja_JP/