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PE-BANK、ITエンジニア向けオンラインイベント「ProTechOne 2025」を開催

2025/07/04 16:06

 PE-BANKは、全国のITエンジニアを対象としたオンラインイベント「ProTechOne 2025」を6月14日に開催した。今年で11回目を迎える今回は、中島聡氏、安野貴博氏、西尾素己氏など著名登壇者に加え、人気IT系YouTuberたちによるディスカッションや対談、講演を開催し、多くのエンジニアが参加した。

 生成AIの進化をはじめ、ITトレンドや開発環境は日々大きく変化している。そうした変化のなかで、ITエンジニアはどのように学び、進化し、キャリアを築いていけばよいのか。ProTechOne 2025では、ITフリーランス支援の専門エージェントであるPE-BANKが、これからのエンジニアに必要な「スキル」と「キャリア設計」の視点を集約し、“ミライの自分を育てるベストプラクティス”を提示した。

 冒頭、主催企業であるPE-BANK 代表取締役の高田幹也氏が開会の辞を述べた。この中で、技術者同士の学び合いと共創の文化を醸成したいという同社の姿勢を語り、参加者にとって「未来の自分をつくる1日」になるよう呼びかけた。

 「フリーランス×正社員×起業 自由か、安定か?キャリア選択の未来を探る」(登壇者:堀口セイト氏、丹野大暉氏、酒井潤氏(オンライン登壇))では、キャリア選択の多様化をテーマに、フリーランス・経営者・シリコンバレー在住エンジニアによるパネルディスカッションを実施。「自由と安定は対立するものではなく、むしろ共存できる時代にきている」という視点のもと、日本と米国の労働環境の違いや、副業のあり方、個人がリスクとリターンをどう捉えるかといった議論が交わされた。参加者には「自らのリスク許容度を理解し、自律的にキャリアを設計する重要性」が示された。

 「伝説のプログラマー 中島聡氏 × AIエンジニア 安野貴博氏 AIのミライについて」では、元Microsoftの伝説的エンジニア・中島聡氏とAIエンジニア安野氏による対談を実施。個人の生産性をAIによって劇的に高める時代の到来と、それに必要な視座が語られた。中島氏は「AI専用言語の開発」という独自プロジェクトを紹介しつつ、AIを“ジュニアエンジニア”として活用する方法論を披露。対話を通じて、「個人の創造性を最大限に発揮できる時代」「スモールチームでも世界と戦える構造変化」への洞察が共有された。

 「未来のエンジニアリングがITエンジニアの環境を変える ITエンジニアに求められるスキルを探る!」(登壇者:Shin氏(オンライン登壇)、池田朋弘氏)では、AI・自動化が進む中での働き方の変化についてディスカッションを実施。AIを活用する側のスキル=「指示設計力」「マネジメント力」が今後の競争優位性になるという意見が主軸となり、従来の「開発力」から「活用力」へのシフトが強調され、人間ならではのコミュニケーション力の重要性を再確認した。

 多摩大学大学院客員教授の西尾素己氏による講演では、「能動的サイバー防御(ACD)法案」について解説。クラウドやCDN、DNSを経由した通信の偽装やマルウェア開発や侵入済み経路の売買といった“サービス化された攻撃インフラ”の存在によって、従来の防御手段では対応が困難な実態が紹介された。

 「IT系YouTuber界隈ではこうなってるらしいよ?ミライの自分に投資するならこれ!」(登壇者:堀口セイト氏、丹野大暉氏、Shin氏(オンライン登壇)、池田朋弘氏)では、人気YouTuber4人が登壇し、個人の成長に必要な習慣や思考法についてディスカッションを実施した。「アウトプットこそが最も強力な学習手段」との共通見解のもと、SNSや動画を活用した情報発信が、自身の学びを深め、結果として社会的信用や仕事の獲得にも直結している実体験が語られた。加えて、AI時代における“人間力”として、設計力・責任力・やる気・共感力の重要性も浮き彫りとなった。
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PE-BANK=https://pe-bank.co.jp