米Cisco Systems(シスコシステムズ)日本法人は8月5日、都内でセキュリティーイベント「Cisco Security Summit Tokyo 2025」を開催し、AI活用などでSOC(Security Operation Center)の業務効率化の支援に力を入れるとした。傘下の米Splunk(スプランク)製品の活用を中核に据える考えだ。
スプランク製品は脅威の検出や調査、対応といったSOCが担う業務を一貫して支援し、セキュリティー担当者の生産性向上を後押しする機能を備えている。調査や対応をサポートするAIも搭載する。また、外部ストレージに保存しているデータにアクセスして分析することが可能で、さまざま環境に分散したデータを統合する必要がないため、コストを抑えられるという。
XDR(Extended Detection and Response)製品の「Cisco XDR」といった、シスコが展開するセキュリティー製品と連携して、セキュリティー対策の強化を図れる点も強み。Cisco XDRでは、攻撃の検証を支援するAIエージェントを搭載しており、SOCの生産性向上を後押しできるとした。
米Cisco Systems
ラジ・チョプラ
シニアバイスプレジデント
米本社のラジ・チョプラ・シニアバイスプレジデント最高製品責任者シスコセキュリティビジネスグループは「(スプランク製品は)脅威の検出や調査、対応を統合してセキュリティー運用を効率化する、SOCの中核となる基盤だ」と強調した。パートナーに対しては「顧客がAIを活用できる未来を見据えたSOCを当社とともに構築してほしい」と呼び掛けた。(大畑直悠)