パーソルビジネスプロセスデザインは10月21日、ローカル環境でAIエージェントやチャットボットなどのAIアプリを活用し、生産性向上を支援する「プライベートAIサービス」の提供を開始した。セキュリティー上の理由でAIの導入が難しかった領域でのAI活用を促進する。

　同サービスは、企業のローカルネットワーク内で安全にAIを活用可能な環境を用意する。その環境で業務生産性向上のためのサービス・アプリケーション開発や保守、24時間サポート、AI活用の定着支援までを包括的に提供する。

　AI利用環境としては、米NVIDIA（エヌビディア）のAIスーパーコンピューター「NVIDIA DGX Spark」を活用する。「gpt-oss」といったOSSのLLM（大規模言語モデル）のほか、オープンソースのAIアプリケーション開発プラットフォーム「Dify」などが利用可能だ。

　構築したAI利用環境内において、AIエージェントを日常業務に活用して生産性向上を実現する「AIエージェント導入・活用コンサルティングサービス」や業務プロセスを自動化する「ゼロ化」などのサービスのほか、個別の業務に最適化したAIアプリケーション開発も提供する。

　AIを活用した業務運用の定着サポートとして、専任のAIコンサルタントによる研修やワークショップを実施する。

　ターゲットとするのは、特にセキュリティーに厳しい金融業、自治体、教育機関、製造業。企業規模は問わない。2026年度中に20社導入を目標としている。（大向琴音）