オービックビジネスコンサルタント（OBC）は、AIテクノロジーを活用した次世代業務支援「AIエージェントサービス」の第二弾として、複雑で属人化しやすい連結会計業務を支援・代行する「奉行AIエージェント 連結会計支援クラウド」を11月10日に発売する。

　連結会計業務は、個社の会計情報を収集・照合し、合算していくという業務の特性上、親会社のみでは完結ができず、グループ企業内で連携しながら業務を行う必要がある。また、業務の難易度も高いため、連結業務担当者は属人化しやすい傾向にある。昨今は戦略的にM＆Aを実施する企業も多く、事業も多角化していく傾向にあるなか、連結会計業務の負担と、その重要性はさらに高まってきている。

　こうした背景から、OBCはSaaS型サービスとAIエージェントの特徴を組み合わせた新たなサービス「奉行AIエージェント 連結会計支援クラウド」の発売することにした。

　同サービスでは、個社のデータ収集から内部取引の照合・合算、消去仕訳の起票まで、一連の手順をAIエージェントが支援・代行する。グループ間の内部取引を明細単位でAIが自動突合するため、差額の原因究明や相殺仕訳の起票をスムーズに行うことができる。また、勘定奉行クラウドを利用する国内法人はもとより、他社システムの法人や海外の会計データも収集・合算することができる（海外は今後対応予定）。

　OBCでは、同サービスのリリースによって、中堅・上場企業向けSaaS型ERP「奉行V ERPクラウド」の販売を強化し、2027年度までに約30億円の売り上げを目指す。