NECとメタップスホールディングス(メタップス)は11月27日、クラウドコストの管理・最適化に向けて業務提携したと発表した。NECが共同利用方式で提供するガバメントクラウド運用管理補助サービスにメタップスのAWSコスト管理ツール「srest」を標準搭載し、自治体の基幹業務システムにおけるクラウドコストの管理や最適化を支援する。
srestは、AWSの利用料をアカウントを横断して一元管理できるツール。複数のアカウントの利用状況を可視化・分析することが可能で、どのクラウドサービスがコスト増加の要因となっているかを特定できる。予算を設定し超過アラートを受け取る機能や、コストの異常変動を検知する機能なども搭載されている。
srestの画面
同一のガバメントクラウド運用管理補助者が複数の自治体のガバメントクラウド環境をまとめて管理する共同利用方式の場合、自治体は直接クラウド利用料を確認することができず、事業者に問い合わせする必要があった。
NECのガバメントクラウド運用管理補助サービスにsrestを組み込むことで、自治体は日次で利用料の内訳の確認ができるようになる。これによって、クラウド利用料の請求・支払事務にかかる職員の負荷を軽減し、事務の効率化が図れるという。
両社は今後も連携を強化する方針で、機能拡張や、共同利用方式による自治体基幹業務システムの拡販に取り組む。自治体自らが運用管理を行う単独利用方式を採用する自治体に対してのsrestの展開も視野に入れる。