日立ソリューションズは12月4日、社内外の技術情報を対象にナレッジ検索を可能にする「建設業向けAIエージェント活用ソリューション」を販売開始した。建設業における技術情報調査や文書作成をAIエージェントにより自動化する。
建設業向けAIエージェント活用ソリューションは、国土交通省や自治体が公開している標準仕様書のほか、自社の技術資料や業務ノウハウ、規程などのファイルを管理画面からアップロードするだけで、生成AIを活用したナレッジ検索ができる。
「建設業向けAIエージェント活用ソリューション」の概要
建設現場ですぐに利用できるよう、作業手順や標準仕様書の検索機能、標準仕様書における新旧の差異比較機能を搭載。ユーザーに生成AIの専門的な知識がなくても、チャット形式で質問することで必要な情報を収集可能なのが特徴だ。
今後は、文書作成の自動化を支援する機能の開発を進めるのに加え、蓄積する質問や回答履歴のデータ活用などを検討する。
中堅以上の規模の企業をターゲットに据える。建設業はもちろん、業務が類似している通信建設などの通信業も想定し、2027年度までに、年間1億円の売上を目指す。(大向琴音)