本名進Business AI Japan Lead(左)と
椛田后一ソリューション・アドバイザー・エキスパート
同社は「Business AI」「Business Data Cloud(BDC)」「applications」の三層に戦略を整理しており、今回はAIとBDCのアップデートを示した。APACカスタマーアドバイザリー統括本部の本名進・ Business AI Japan Leadは「Business Data Cloudにたまったデータに対してAIやAIエージェントを効率よく信頼できるものとして動かす技術だ」と強調した。
カスタムAIエージェントの開発機能「Joule Studio」を2025年内に提供する。ローコード/ノーコード開発を基本に、26年にはバイブコーディングによる操作も実装。他社エージェントとの連携を前提に、エージェント同士をつなぐ「A2Aプロトコル」へも対応予定。標準の業務エージェントを「年末までに40本以上リリースする一方、お客様側の業務要件に従って新規のエージェントを開発できる環境に位置付ける」(本名Business AI Japan Lead)方針。
独自のAIモデル「SAP-RPT-1(ラピッド・ワン)」も発表した。アプリケーション内のテーブルデータから導き出した、業務で必要な予測を提供する。具体的には配送遅延や入金リスクの予測、欠落した伝票の自動入力などを挙げ、追加学習を必要としない汎用型として、AIモデル基盤のAI Foundationに加える。ERPのオンプレミスからクラウドへの移行もAIで支援する。ABAPコードの書き換えをJouleと会話して実現する「Custom Code Migration」をJoule for Developersの機能に追加した。
データ関連では独SAP(エスエーピー)が米Snowflake(スノーフレイク)と協業し、BDC上で「Snowflake」のフル機能を提供する。SAP製品としてライセンス提供やサポートも行う。椛田后一・ Business Data Cloudソリューション・アドバイザー・エキスパートはSnowflakeがデータの集約・統合やレイクハウスとして定評がある製品だとして「データマネジメントとマシンラーニング、AIといったケイパビリティーの品ぞろえを強化した」と語った。
本名進Business AI Japan Lead(左)と
椛田后一ソリューション・アドバイザー・エキスパート
同社は「Business AI」「Business Data Cloud(BDC)」「applications」の三層に戦略を整理しており、今回はAIとBDCのアップデートを示した。APACカスタマーアドバイザリー統括本部の本名進・ Business AI Japan Leadは「Business Data Cloudにたまったデータに対してAIやAIエージェントを効率よく信頼できるものとして動かす技術だ」と強調した。