イルミオジャパンはパートナーエコシステムの強化に取り組んでいる。週刊BCNの取材に応じた米Illumio(イルミオ)のトッド・パーマー・グローバルパートナーセールス・アライアンス担当バイスプレジデントは、日本市場について「普及の初期フェーズ」として、パートナーのトレーニングやオファリングの構築に注力する方針を示した。コンプライアンス意識が高まっている業界の需要について、マイクロセグメンテーションのセキュリティー製品で取り込みを図る。
トッド・パーマー・バイスプレジデント
国内では4社が販売や導入のパートナーとなっている。パートナー専任営業やカスタマーサクセスなど人員を2倍に拡充。パートナープログラムでは販売や技術、プロフェッショナル向けの各トレーニングを用意する。SIパートナーからの要望を受け、レベル1~2に位置づけるサポートスキルの認定制度を試行している。パーマー・バイスプレジデントはターゲットの設定やPoC、保守運用など一連の「ライフサイクル全体で伴走する」と解説し、パートナーの属性に応じたオファリングやデリバリー体制の構築に自信を見せた。
パーマー・バイスプレジデントは、サイバー攻撃による被害が頻発していることから、侵害を受けた際の封じ込めに関心が移っていると指摘した。その上で、「セグメンテーションのニーズは幅広い」とし、特に製造やヘルスケア、インフラ領域でパートナーと共同提案が進むとの見通しを明らかにした。
同社製品の強みとして、ハイブリッド環境に対応し、システム全体の異常検知が可能な点を挙げた。「単なるセグメンテーションにとどまらず、問題が発生する前に阻止するためのアクションを実行できる」と強調した。(春菜孝明)