経済同友会は12月16日、日本IBMの山口明夫社長を新たに代表幹事に選任したと発表した。就任は2026年1月1日付。
日本IBMの山口明夫社長
25年9月に辞任が決まった新浪剛史氏の後任となる。任期は30年4月までとなる見通し。山口社長は「今の世の中はテクノロジーが進化する一方、社会課題が深刻化している。しっかり同友会のメンバーらと一つ一つ解決していきたい。正しいと思うことを情熱を持って進めたいし、結果にこだわりたい」と意気込みを語った。
経済同友会によると、11月下旬に打診し、先週末に山口社長から内諾が得られたという。記者会見では、岩井睦雄・代表幹事代行が山口社長の選任理由を説明。グローバルな視点と経験やリーダーシップを有し、自由で独立した見識と自らの言葉で明確に発信する力などを挙げた。
山口社長は、1964年和歌山県生まれ。87年に大阪工業大学工学部を卒業。同年、日本IBMに入社し、エンジニアとして金融機関のシステム開発・保守を担当。その後要職を歴任し、2019年5月に同社社長に就任した。経済同友会では22年4月に副代表幹事に就任している。(下澤 悠)