米Cisco Systems(シスコシステムズ)日本法人は、12月11日に開催した「Cisco Partner Conference Japan」で、最新のパートナー戦略について説明した。2026年1月25日に開始予定の新パートナープログラム「Cisco 360パートナープログラム」や、従業員数5000人以下の企業に対する販売戦略などを説明した。
新パートナープログラムでは、「基礎」「能力」「実績」「エンゲージメント」の4項目でパートナーのレベルをスコアリングする「Value Index」という指標が設けられる。専門性を高めるため、ネットワーク、セキュリティー、クラウド&AI、コラボレーションなどシスコが製品展開する領域ごとに評価を行う。高いスコアを獲得したパートナーは、インセンティブの充実や高度なマークティング支援などの特典を受けることができる。シスコの売り上げにおいてサブスクリプション型の割合が多くなっていることなどを理由にパートナープログラムを刷新したという。
シスコでは、従業員5000人以下の企業を「ミッドマーケット」、500人以下の企業を「SMB」と定義している。本年度(25年8月~26年7月)は、この市場に対してのアプローチを強化する。施策としては、AIセールスエンジンを全面的に活用する。AIがデータを分析して案件を発掘、さらにAIがどのパートナーと組むべきかをデータで示すという。パートナーに対しては、ミッドマーケットとSMBに特化した支援プログラムを用意し、Cisco 360で得られるインセンティブにさらに上乗せするなど支援強化を図るとした。
濱田義之 社長
イベントで登壇した濱田義之社長は「AI時代の中で、製品、サービス、ソフトウェアをパートナーと共に提供することで、社会の変革、発展を支えていきたい」と抱負を語った。
(岩田晃久)