ソフトバンクは12月25日、完全子会社のIDCフロンティアとの吸収分割を実施すると発表した。IDCフロンティアのデータセンター（DC）事業やクラウド、ネットワークサービスに関わる顧客契約をソフトバンクに承継するほか、ソフトバンクのクラウドサービス「ホワイトクラウドASPIRE」と「ホワイトクラウドデスクトップサービススタンダード」をIDCフロンティアが承継する。効力発生日は2026年4月1日を予定する。

　ソフトバンクの長期ビジョン「デジタル化社会の発展に不可欠な次世代社会インフラを提供する企業」の実現に向け、ソフトバンクの次世代社会インフラ基盤の構築についての内製能力の一層の強化を目指すのが目的。

　AI社会を支える中核インフラとしての重要性が高まっていることを背景に、IDCフロンティアのDC事業をソフトバンクが承継し、次世代事業として強化・高度化していく。

　ホワイトクラウドASPIREとホワイトクラウドデスクトップサービススタンダードの継承においては、事業機能の最適配置と役割分担の明確化を図り、事業全体としての競争力強化を推進する。

　吸収分割を通じて、エンジニアリソースの集約による開発力の向上や、プロセスの一本化によるAIデータセンターの開発・運用体制の確立、クラウドサービスの強化が可能となる見込みで、ソフトバンクとグループ会社全体としての持続的な成長基盤の整備につなげる考えだ。