大塚商会は2月4日から6日まで、年次イベント「実践ソリューションフェア」を東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で開催している。今回のテーマは昨年と共通の「AIで拡がる!まるごとDX」だが、内容を進化させ、会場では顧客の課題に寄り添ったより具体的なAI活用方法を紹介している。
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2月4日から6日まで会場している実践ソリューションフェア東京会場
東京会場での実践ソリューションフェア開催は今回で49回目となる。来場者の事前申し込み数は1万人に上った。出展社数は前年比約1.5倍の148社で、過去最多となった。会場は大きく二つに分かれ、第1会場ではAIやセキュリティーを中心としたソリューション、第2会場ではロボットや業種別のDXソリューションなどを展示する。
展示のコンセプトは、AIを中心とした「攻めのDX」と「守りのDX」。攻めのDXに関する展示は、AI PCやAI議事録といった新しい働き方を紹介する「まるごとワークスタイル変革」、AI活用のためのデータ整備・活用サービスが並ぶ「まるごと競争力強化」、そして今回初設置の「AIワールド360」で構成する。
初設置のAIワールド360
AIワールド360では、AIを活用した業務改革、経営戦略、人材育成、日常業務の効率化を支援するソリューションを紹介。展示の中には、1月に発表した「たよれーるneoAI Chat mini」もあった。これは、従業員数25~100人規模の中堅・中小企業でも導入しやすくするため、neoAIが開発した企業向け生成AIの「neoAI Chat」をベースに、初期費用や導入コストを見直し、ユーザー数や容量、機能を最適化したサービス。アシスタント作成やDeep Research、PowerPoint生成などの機能を備え、会場ではデモンストレーションも体験できる。
また、3月中旬にリリース予定の「たよれーる ビジネスAIエージェント」も参考出展している。JAPAN AIの「JAPAN AI AGENT」をベースに、大塚商会独自のAIエージェントと「たよれーる」ブランドによるサポートを加えた、中堅・中小企業向けAIエージェントサービス。汎用的に使える110種以上の業種・業務別AIエージェントを揃え、議事録の作成や要約、内容共有メールの下書きなども可能で、現場ですぐに活用できる点が強みといえる。
守りのDXでは、「まるごとセキュリティ・インフラ強化」と題し、セキュリティーとインフラ強化に焦点を当てた展示を行う。セキュリティーやネットワークの課題診断を体験できるアセスメントコーナーを入口に設け、診断結果に応じて解決策を提案するブースへ案内する構成としている。
まるごとセキュリティ・インフラ強化
セキュリティー分野では、ランサムウェアの脅威拡大に加え、2026年度中に「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」の開始が予定されていることもあり、サイバー攻撃に対する防御・検知・対応に加え、特定や復旧の段階もカバーする、総合的なソリューションを揃えた。インフラ分野では、業務効率化やAI活用、バックアップの際に求められる高速インターネット回線需要に応えるかたちで、「10ギガ環境」の整備を訴求する。
今回は、これまで単体で展示されていたAIがソリューションの中に組み込まれ、より実践的な展示となっている。2月4日、開場前の朝礼で大塚裕司社長は「実際にAIを使っている事例から、AIがどこまで使えるのかを探る機会にしたい」とねらいを語った。また、Windows 10のサポート終了に伴うリプレース特需で25年度(25年1~12月)の売上高が大きく伸びたことにも触れ、「山があれば谷があるとも言われるが、このフェアで新しい光を示したい」と、反動減を跳ね返す意気込みを示した。
朝礼でスピーチする大塚裕司社長
実践ソリューションフェアは2月6日までの東京会場に続き、大阪会場(グランキューブ大阪)でも2月18日から19日まで開催する。2月24日からはセミナーのアーカイブを配信し、Web限定コンテンツも公開する予定。