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「オンプレミス生成AI」に商機あり! “かたち”ある商材はパートナーにもメリット

2025/06/19 09:00

週刊BCN 2025年06月16日vol.2063掲載

 企業ITにおいて、生成AIの活用が最重要課題となる中、GPUサーバーに大規模言語モデル(LLM)などのソフトウェアを組み込み、導入・活用支援と合わせたパッケージとして提供する「オンプレミス生成AI」のソリューションに商機を見出す企業が現れている。各社はクラウドでの生成AI利用で不安視されるセキュリティーやコストの懸念に対応しながら、業務改善に役立てるツールとして拡販を図る。販売パートナーにとっては、“かたち”のある商材として、売り込みやすい面があり、市場での存在感が高まりつつある。
(取材・文/堀 茜、藤岡 堯)
 

セキュリティーとコストに強み

 一般論として、クラウド上での生成AIの利用において懸念となるポイントに、セキュリティーとコストが挙げられるだろう。機密性の高いデータをクラウドへアップロードすることに不安を抱くユーザー企業は少なくない。また、従量課金のクラウドサービスは利用状況によって料金が大きく変動するため、金額の見通しが立てにくく、想定以上に費用がかかる可能性もある。

 これらの課題に対して、一つの解決策となるのがオンプレミス環境での生成AI利用だ。生成AI環境やRAGなどの情報をハードウェア内で保管するため、安全性が担保される。

 コストに関しては、オンプレミスは確かにそれなりの初期費用が求められるものの、価格は明確であり、ランニングコストも抑えられる。使い方にもよるが、2~300人ほどの規模であれば、3年ほどでクラウドで利用した場合の費用を下回るという。

 オンプレミスのメリットを生かし、各社はいかに顧客のニーズを取り込んでいくのか。今回は大塚商会とDynabookの取り組みを紹介する。
この記事の続き >>
  • 大塚商会 NECの日本語特化LLMを搭載
  • Dynabook ノーコード開発環境も一体提供

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外部リンク

大塚商会=https://www.otsuka-shokai.co.jp/ir

Dynabook=https://dynabook.com/