ラクスは1月28日、業務特化のSaaS間の連携を強化すると発表した。サービスごとに必要なIDについて共通管理基盤「楽楽従業員ポータル」を用意し、SSO(シングルサインオン)を実現するほか、親和性の高いアプリケーション同士で発生していた手作業を減らす。アプリ処理に連携するFinTechサービスにも乗り出す。
これまで「楽楽精算」や「楽楽明細」など単一業務に特化する「ベストオブリード型」でポートフォリオを拡大。機能の最適化を追求できていた一方、個別管理やユーザー側でアプリ同士のAPI連携が必要になっていた。今後は、包括的な製品群でアプローチする「スイート型/コンパウンド型」の手法を取り入れた「統合型ベストオブリード戦略」として複数の領域をシームレスにつなぎ、幅広い業務改善をサポートする。
本松慎一郎 取締役
統合ブランドの「楽楽クラウド」が旗印となる。ラインアップの拡充にも取り組む方針で、取締役の本松慎一郎・CAIOは「自社開発にこだわらず、他社製品のOEMも含めてワンストップ化を推進していく」と語った。新戦略では同社SaaS同士を連携するニーズは機能提供する一方、APIによる外部連携などの個別開発は引き続きパートナーが担うとした。
ポータルは3月に提供を開始。SaaS間連携は7月に「楽楽明細」と「楽楽請求」、8月以降に「楽楽精算」と「楽楽電子保存」の間でスタートする。請求書などのデータを一方のアプリで受領、登録すると、もう一方に自動連携する仕組み。FinTechサービスは、利用明細を「楽楽精算」に自動連携する「楽楽ビジネスカード」の発行をはじめ、「楽楽電子保存」のユーザー向けに「請求書カード払いサービス」「銀行振込代行サービス」を展開する。
(春菜孝明)