イスラエルWix.com(ウィックス・ドットコム、Wix)は3月17日、都内で会見を開き、AIウェブサイトビルダー「Wix Harmony」と、2025年に買収したイスラエルのスタートアップ企業Base44(ベース・フォーティーフォー)の日本市場への本格参入を発表した。
Wixは06年に創業。ドラッグ&ドロップで編集できるホームページ作成ツール「Wix.com」を提供している。世界190カ国で約3億人が利用。19年に日本での展開を本格化し、現在の国内ユーザー数は550万人にのぼる。
左から、Wixの積田英明日本法人代表、
アビジャイ・アブラハミ最高経営責任者、
Base44のマオール・シュモロ最高経営責任者
「Wix Harmony」は基本機能に加えバイブコーディング機能を搭載。自然言語で要望を伝えると、生成AIがウェブサイトを自動で作成する。編集はAIエージェント「Aria」がサポートし、会話を通じてデザイン最適化や機能追加、検索エンジン最適化、マーケティングキャンペーンなども自動で実行できる。日本市場向けにはモリサワを含む200種類以上のフォントや日本語用テンプレートを備えるなど、ローカライズにも力を入れている。
ベース・フォーティーフォーが提供する「Base44」はAI搭載のアプリケーション開発プラットフォーム。こちらもバイブコーディングにより、バックエンドまで含めてアプリを自動で生成する。公開範囲の設定や独自ドメイン取得、外部アプリとの連携も可能。ベース・フォーティーフォーのマオール・シュモロ・創設者兼最高経営責任者は「これまでソフトウェアアプリを構築するには複数のツールを組み合わせて統合する必要があったが、Base44はユーザーの技術レベルに関係なく単体でアプリをつくれる」と強調した。
Wix日本法人の積田英明・代表は、不動産会社向けCRMをBase44で受託開発した企業の事例を挙げつつ、「顧客の課題を理解しているパートナーと連携する」との方針を示した。
(南雲亮平)