米Adobe(アドビ)日本法人は3月27日、AIに関するメディア向けの製品説明会を開催した。顧客エンゲージメントやビジネス文書、クリエイター向けの画像編集など、AIの活用によりそれぞれのプロダクトの機能を強化。プラットフォーム全体で顧客の効果的なコンテンツ作成支援と生産性の向上に寄与すると表明した。
轟 啓介 マネージャー
画像生成ができる「Adobe Firefly」は、商用利用に安全なアドビモデルのほか、パートナーとカスタマーモデルの3分類で多数のモデルをそろえた。オリジナルの画像からポーズや服装を変えたり、人物写真と背景の画像を元に動画を生成したりするなど編集機能が充実し、クリエイティブな業務を支援する。轟啓介・マーケティングマネージャーは、「急速に浸透するAIを単なる自動化のツールとしてではなく、プロのクリエイターの皆さんのビジョンを実現する優秀なアシスタントとして提供することを目指す」と意気込んだ。
ビジネスファイルに関しては、「Adobe Acrobat」のAI機能を利用すると、日々の業務で発生する大量の資料の読む・理解する・検討するという過程を高速化できるとアピール。資料だけでなく重要な情報をそのまま共有できる上、次のアクションまでの時間と手間を短縮し、ユーザーは業務の質の向上に集中できるとする。今後は、プロンプト入力とテンプレート選択、既存ファイルからの作成に対応するプレゼンテーション生成機能の日本語版をリリースする。
また、消費者は検索結果ではなくAIが生成した回答で企業サイトに到達する割合が増え、AIコンバージョン率は従来のコンバージョン率を上回っていると指摘。潮流の変化を受け、顧客エンゲージメントに関しては、同社の強みであるクリエイティビティー、マーケティングとAIを融合し、グローバル規模でリアルタイムにパーソナライズされた対話型デジタル体験を推進するとした。
(下澤 悠)