トレンドマイクロは4月15日、法人向けサイバーセキュリティーの新ブランド「TrendAI」を発表した。AIによるセキュリティー駆動の高度化とAIの保護を打ち出し、セキュリティー基盤は「TrendAI Vision One」として提供。ライセンスモデルも「TrendAI Flex」に名称を変更したが、価格設定や契約条件、カスタマーサポートに変わりはない。
顧客基盤は大手企業2万5000社、中小企業を含めると50万社という。リブランドによってAIエンタープライズセキュリティーとしての存在感を高める狙いがある。
エバ・チェン 社長
同社はプラットフォームでエンドポイントやクラウド、Eメール、ネットワーク、データ、アイデンティティーのセキュリティー機能を備える。単一のデータレイクとデータアナリティクスのエンジンを搭載。脆弱性へのパッチ適用について、エバ・チェン社長兼CEOは同日の記者説明会で、対応優先度や環境全体のパフォーマンスへの影響をAIで見極めるとし、「最善のセキュリティーソリューションにカスタマイズする」と強調した。AIセキュリティーも前面にアピールし、ユーザーのAI利用にコミットする。
SOC(Security Operation Center)のユースケースでは、AIがアラートの優先順位付けや攻撃経路の可視化、エスカレーション、報告作成を支援。SOC運用の効率化と対応の標準化に寄与するとした。
米Anthropic(アンソロピック)との協業も明かした。企業内の脆弱性特定の研究や脅威分析に共同で取り組んでいる。大規模言語モデル(LLM)「Claude」を活用した機能強化にも乗り出す。
(春菜孝明)