セールスフォース・ジャパンは、コミュニケーションツール「Slack」内で動作するパーソナルAIエージェント「Slackbot」について、実務での活用をより本格化させる四つの新機能の国内提供を開始した。
一つめの「AIスキル」は、チームの定型業務を一度定義することで何度も再現できる業務テンプレート機能。二つめの「ディープリサーチ」は、複数のステップにわたる包括的な調査や分析を自律的に実行する機能。複数の情報ソースを横断して情報を統合し、4分ほどで詳細なリサーチレポートを生成する。
三つめは「Salesforce Actions」。Slack上からSalesforceのCRMデータを直接作成・更新・編集できる。四つめの「メモリ機能」は、SlackbotがユーザーやチームのSlack上での行動履歴・会話・習慣・好みを継続的に学習し、よりパーソナライズした対応を可能にする。
三戸 篤 専務
2021年に米Salesforce.com(セールスフォース・ドットコム=当時)が米Slack Technologies(スラック・テクノロジーズ)を約277億ドルで買収したことをきっかけに、製品の統合を進めてきた。5月20日の会見では、セールスフォース・ジャパン専務執行役員の三戸篤・製品統括本部統括本部長が、Slack上でセールスフォースの製品を含むさまざまなアプリケーションやシステム、AIエージェントを利用できるようにすることで、「Slackを仕事における基本ソフトウェアのような存在にしていく」と展望した。
今夏には、Slackbot自体がMCPクライアントとして機能し、「Agentforce」をはじめとする外部エージェントやエンタープライズアプリにアクセスできる機能をリリースする予定だ。また、組織内で稼働する複数のAIエージェントを横断的に連携・調整し、業務実行を支援する「Agent Orchestration」機能の提供も計画しているという。
(南雲亮平)