米Kong(コング)日本法人は6月11日、都内で事業戦略説明会を開いた。来日した米本社のカール・マットソン・Group Vice President & GM Internationalは、「AIは極めて大きな歴史の転換点だ。当社は、AIがデータを最大限活用するために重要な接続のインフラ層を担う」と強調した。ARR(年間経常収益)が前年比で300%以上成長した日本市場は今後も重要拠点と位置付け、投資を続けながらパートナーエコシステムを拡充する方針を示した。
米Kong
カール・マットソン Group Vice President
アジア太平洋地域および日本を担当するデイビット・カーレス・Vice Presidentは、企業のAIプロジェクトが検証段階で停滞しやすい現状に課題感を示し、本番導入を阻む要因として、コスト、セキュリティー、接続性の課題を挙げた。これに対し同社は、AIエージェントが企業内の多様なデータに安全にアクセスする仲介層「コンテキストメッシュ」に言及し、APIやデータベースへのアクセス機能とガバナンスを担保する「AIコネクティビティ」の重要性を訴えた。
米Kong日本法人
有泉大樹 社長
国内戦略では、金融・製造・小売りの3分野を重点領域に設定。基幹システムのモダナイゼーションやAI基盤構築、LLMコストの管理・最適化を通じて、顧客のAI利活用を支援する考えだ。また、現在15社のパートナーを1年で30社、3年で50社に増やす目標を掲げた。認定資格や技術支援を提供することで、大手SIerとのミッションクリティカルな領域での協業や、業界知見をもつパートナーとの連携を進める。有泉大樹社長は「1年以内にビジネス規模を倍増し、国内データセンター稼働も目指す」と展望した。
(南雲亮平)