弁護士ドットコムは6月22日、企業の法務担当や弁護士向けの法務AIサービス「Legal Brain エージェント」のアップグレードを発表した。6月29日から提供する新バージョンでは、従来のリサーチ機能に加え、法務相談の整理や文書作成までを担う「統合型法務AIエージェント」へと進化させる。
元榮太一郎 社長兼CEO
元榮太一郎社長兼CEOは「法務部門は深刻な人手不足となっている」と述べ、AIがリサーチや文書作成などを担うことで、人が意思決定に集中できる環境の必要性を強調。「契約書の作成や社内の法務相談対応、訴状や準備書面のドラフトまで、幅広い業務をAIが担えるようになる」と説明した。
Legal Brain エージェントは、日本の法令、判例、ガイドライン、法律専門書籍といったデータを統合した独自の法情報基盤「Legal Graph」をもとに回答を生成。対話を通じて論点整理からリサーチ、分析、メールや資料の草案作成まで一貫して行える。回答には、根拠となる一次情報の出典が提示される。
AIが自ら情報源を選択し、複数のタスクを自律的に実行する点が特徴だ。
稲垣有二 執行役員
開発を担当した稲垣有二・執行役員は「法律や判例といったパブリックな情報と、自社のナレッジを掛け合わせれば、強力なAIエージェントになる」と述べ、今後は企業や法律事務所ごとの知見を取り込む機能の実装を検討していく考えを示した。
(山本浩資)