プレインパッドは7月6日、グループ会社のBrainPad AAA(ブレインパッド エーキューブ)による新サービス「COROKO Analytics」を発表した。製造現場などの作業映像をAIエージェントが解析し、業務改善を支援する。
COROKO Analyticsは、AIエージェントが現場の作業映像を解析し、工程表などのテキスト情報と実際の動きをひもづける。AIが探索と検証を繰り返して自律的に解析精度を向上させる点が特徴で、従来、専門家がストップウォッチを手に長時間かけて行っていた工程分析を自動化し、直接作業(正味作業)と移動・手待ちといった付随作業を詳細に識別する。最終判断は人間が行うが、一から手作業で行うよりも解析にかかるリードタイムを短縮できるため、現場の負荷を抑えながら素早い業務改善が可能となる。
新サービス開発の背景には、政府が国家戦略に掲げる「フィジカルAI」への期待がある。今後20年で国内の労働力人口が1500万人減少することを見据え、政府は2040年までに、18業界へのAIロボット1000万台導入や、世界市場のシェア3割となる約20兆円の市場獲得を目標に掲げている。
BrainPad AAA
辻 陽行 社長CEO
一方で、AI人材は300万人以上不足する見込みだ。BrainPad AAAの辻陽行社長CEOは「業務の要件や目的、手順などと作業実態をひもづける部分がフィジカルAIのボトルネックだった」と指摘。この障壁をAIエージェントで解消する狙いだ。
販売戦略については、当初は直販主体とするが、ユースケースや具体的なニーズが見えてきた段階でパートナー提供を大きく進めて行く方針を示した。特に固定カメラの導入実績を持つ企業や、製造・物流現場のDXを推進するパートナーとの連携を想定する。安全管理や映像ベースの在庫管理といった応用範囲の拡大も視野に入れ、27年末までに数十社への導入を目指す。
(南雲亮平)