米Snowflake(スノーフレイク)日本法人はこのほど、記者説明会を開き、企業における人間とAIエージェントの共働を実現する「エージェンティックエンタープライズ」を推進する方針を示した。情報のサイロ化の解消に加え、AIによってデータにアクセスするためのスキル差の解消に注力する構えだ。
エージェンティックエンタープライズの推進には、「AIモデル」「エンタープライズデータ&コンテキスト」「エージェンティックコントロールプレーン」「ソフトウェア&アプリケーション」が必要になるとみており、今後はこれらの機能を磨きつつ、一つの基盤で提供することによる導入や運用の簡素化を訴求する。
このうち、AIエージェント群を適切に管理するエージェンティックコントロールプレーンでは、買収を通じてMCPに対するガバナンスの強化や、各AIエージェントにアイデンティティーを振り分けてトレーサビリティーを強化する機能を追加している。また、AIとの会話でデータ活用を円滑化する機能として、非エンジニア向けの「CoWork」と、エンジニア向けの「CoCo」の提供に力を入れる考えも示した。
浮田竜路 社長
エージェンティックエンタープライズの展開に関して、浮田竜路社長は「AIの差別化はデータで生まれると考えており、創業時から提供してきた、分断されたデータを集約するための基盤こそが優位性になる。その意味で当社の勝算は大きい」と自信を見せた。
販売戦略では、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)の登録が完了したことから、厳格なセキュリティー要件が求められる官公庁や金融、医療といった業界への導入で攻勢を強める考えだ。また、パートナー戦略にも注力する姿勢を示し、浮田社長は「(エンドユーザーが)データとAIで成果を出すためにはパートナーの存在は欠かせない」と話し、引き続き連携を強化する。
(大畑直悠)