伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と台湾大手SIerのSYSTEX(システックス)は8月25日、合弁会社CTC-SYSTEXの設立を発表した。半導体関連企業をはじめ、台湾企業の日本展開が進む中、進出企業をターゲットに、要件定義から日本国内でのIT機器の調達、システムの設計・構築、保守・運用までを一貫して提供する。台湾発のITサービス・製品の国内流通も手掛ける方針で、2030年度に売上高100億円を目指す。
CTCの新宮達史社長(右)と台湾SYSTEXの林隆奮CEO
設立は8月7日付で、本社は福岡市に置く。代表取締役社長にはCTCから出向する浅野周三氏が就いた。出資比率は非公表だが、「対等なかたちでパートナーシップを結んでいる」(浅野社長)とする。
台湾企業向けITサービスについては、台湾の商文化や商慣習を理解し、両国の言語に対応できる強みをもって、迅速な立ち上げに貢献する。システックスの顧客基盤を生かし、半導体関連以外も含めた製造業や金融など、業界や規模を問わず取り込む。システックスと共に現地での要件定義の段階から入り込み、ビジネスを広げたい考えだ。
台湾発の製品・サービスの日本展開に関しては、フィジカルAI関連のソリューションや、サーバー・ストレージのホワイトボックス製品などを想定。システックスの目利き力とCTCの国内顧客基盤、販売・サポート力を組み合わせる。直販が主体となるが、状況に応じて間接販売も行う可能性があるという。
25日の会見でCTCの新宮達史社長は「新しい事業を生み出し、新しい価値を創造するプラットフォームを目指す」と述べた。システックスの林隆奮CEOは、ここ2年でCTCとさまざまな案件に携わり、実績をつくってきた点を強調。「日本に進出する台湾企業のサポート体制を強化したい」と意気込んだ。
(藤岡 堯)