スタディストは10月16日、社内に散在する知識をAIが整理し、ユーザーに必要な情報を提示するサービス「Teachme Knowledge」の提供を開始した。熟練者の暗黙知をAIにより形式知化するなどして、現場業務での属人化の解消や技能継承を支援する。
Teachme Knowledgeは、動画や画像、テキストファイルなどのデータを登録するだけで、AIが自動で要約・構造化する。同日に開催した記者説明会で鈴木悟史CEOは、人材不足といった現場での課題を挙げ「人が正しい情報を整理して入れていく余裕はない。データを選ばず入れても、AIが内容を理解し、整えて知識として使える状態にしてくれる」と説明した。
鈴木悟史CEO
ユーザーは、自然言語による質問や、「業務」「拠点」「時期」などの目的・条件を組み合わせた検索などにより、必要な情報を得られる。AIの回答は「ノート」としてまとめられ、会社の知識として蓄積できるとした。
熟練者のノウハウの継承といった課題を抱える製造業を中心に利用を促進する。直販での提供から開始し、今後、パートナーを介しての展開も予定している。
同社では、AIを活用したマニュアル作成・共有サービス「Teachme Biz」を中核とした「Teachmeシリーズ」でのサービス間連携に向けた機能開発を進めている。Teachme BizとTeachme Knowledgeの連携では、蓄積した知識とマニュアルを横断的に検索できるようになるほか、情報の更新を踏まえたマニュアルの作成・更新を提案する機能を提供予定だとした。鈴木CEOは「つなげることで付加価値を高め、オペレーションが改善される状態をお客様に届けていきたい」と抱負を述べた。
7月に実装したTeachme Bizの新機能「スタジオ」も紹介された。音声なしの作業動画と作業標準書といった複数の素材から一つのマニュアルが作成できるという。ユーザーからの評価が高く、スタジオ機能の提供から2カ月でユーザー数が2.8倍になったとした。