スタディストはAIを活用したマニュアル作成・共有サービス「Teachme Biz」を中核とした「Teachmeシリーズ」を提供する。同社は直販を主体にビジネスを展開してきたが、今後の事業拡大に向け、近年はパートナービジネスに注力している。支援体制の強化や新たな販売プランなどを通じてパートナーが販売しやすい環境を整え、パートナービジネスの活性化を図る。営業本部アライアンス営業部の島田隆太朗・部長は「事業拡大していく上では、パートナーチャネルが重要になる。直販を超える勢いでパートナービジネスを成長させたい」と力を込める。(岩田晃久)
25年にアライアンス営業部を設立
同社は、業務改善により生まれた余力を価値強化に投資し、組織全体の生産性と持続的な成長を実現するプロセス「リーンオペレーション」を提唱する。リーンオペレーションを実現するソリューションとして、Teachme Bizや、業務プロセスを可視化する「Teachme Process」、学習提案など自律的なスキル取得を支援する「Teachme MySkill」といったサービスをそろえている。
従来は、銀行とのビジネスマッチング契約により、銀行が顧客に対してTeachme Bizの紹介を行うといった取り組みは行っていたが、規模は大きくなかった。そうした中で、2025年3月にアライアンス営業部を立ち上げ、パートナービジネスを本格化させた。島田部長は「会社が成長するには、直販だけでは限界があり、パートナーアライアンスの重要性を感じていた」と背景を述べる。アライアンス営業部の設立以降、組織拡大に重きを置き、パートナービジネス経験者の中途採用や社員のスキルアップなどを進め、多くのパートナーを支援できる体制を整えている。
島田隆太朗・部長
パートナー専用の学習コンテンツを用意
現在は、全国でのパートナー拡充を目指した活動を推進している。業務効率化を図るユーザー企業が多い中で、「当社の商材の興味を持つパートナーが多く、問い合わせも増えている」(島田部長)という。Teachme Bizは業種を問わずに利用できる製品だが、特に製造業でのニーズが高く、製造業を顧客に持つ新規パートナーが増加している。また、生産性向上などを支援するコンサルティング会社のパートナーからの関心も高いとする。
パートナー開拓にあたり島田部長は「アライアンスを開始したからといってパートナーがすぐに商材を売ってくれるわけではない。当社との関係構築が、パートナー自身の事業拡大や、エンドユーザーへの貢献につながる、といった点を認識して動いていただくことに苦労した。現在もそうした立ち上げのフェーズには力を入れている」と述べる。
販売パートナー向け学習コンテンツ「パートナーカレッジ」を用意し、製品の概要や営業手法、導入支援に必要なプロセスなどを学べるようにしている。コンテンツはTeachme Bizを通じて配信しており、時間や場所を問わず受講できる。コンテンツについては、パートナーの意見を参考に改善に努めている。
このほかにも、商談の際には同社の営業が同席するなど、成約率を高める支援を行っている。
新たな販売プランを開始
7月からは、Teachme Processをパートナーが取り扱えるようにした。パートナーを対象としたアンケートで、Teachme Processへの関心が高かったという。今後は、パートナーがTeachmeシリーズ全体を取り扱える体制を整えていくとする。
また、8月にはパートナーの製品・サービスとTeachme Bizを組み合わせて販売できる「パートナーライトプラン」を開始した。パートナーは、自社の強みや顧客層に合わせて柔軟な提案設計が可能となり、限られた予算の中で業務効率を目指すユーザー企業に対して、ツール導入の負担を抑えるといったメリットを訴求できる。島田部長は「これまで当社がリーチできていなかった地方の企業や中小企業を顧客に持つパートナーにパートナーライトプランを利用してもらい、Teachme Bizの導入を進めたい」と展望する。一部のパートナーには事前に提供して実用性の検証を行い、複数のパートナー企業で成果が出たことから正式提供に至ったという。
今後もリーンオペレーションの実現に向けてさまざまなプロダクトの提供を予定する中で、島田部長は「当社製品を使って生産性向上に取り組む顧客基盤を拡大させるためには、パートナー増やすことが重要となる。そして、お客様の成功に向けて、パートナーと共にさまざまな提案を行い、一社一社のお客様との取り引きの幅を広げていく」と目標を語る。