「オンラインDVDレンタル」
堀江貴文社長

　2003年のキーワードは、「プロバイダ」でもいいし、「パッケージソフト」でもいい。「オンラインDVDレンタル」もそうだが、いずれのキーワードもすでに「古い」「儲からない」「日本では失敗する」と言われるものばかりだ。「オンラインゲーム」でさえも、日本のゲームベンダーは皆、弱腰で鬼門となっている。

　だが、本当に儲かるビジネスは、ブームが去って、プレイヤーが減った後にやってくる。昨年11月末に、無料プロバイダのライブドアを買収した。売却企業のオークションにかかっていたのを、負債は棒引きという案件で落札した。システムはすべてアウトソースし、人件費をなくした。その結果、すぐに単月黒字を出し始めた。今年からは、ライブドアのブランドを使い、さまざまなサービスを売る。

　他にも、アスキーストア、アットサーバー、ビットキャット、プロジーグループ、ユードラなど、ここ1年間で10件ほどの会社や営業権を買収した。それでも、総額12億円程度と安い。購入した事業はすべて黒字で運営している。ネットバブルも、ITバブルも弾けたが、冷静に考えると儲かるネタは意外に多い。