“「真」のマルチメディアをけん引”

宮内 謙副社長

　2005年は、映像や画像など「マルチメディア」を切り口としたビジネスが個人向けだけでなく、企業向けでも開花するターニングポイントの年になる。

　個人向けでは、ブロードバンドの広がりにより、オンラインゲームを楽しんだり、セキュリティ関連のビジネスソフトのダウンロードなど、ユーザーはインターネットによるコンテンツ購入に違和感を感じなくなっている。今後も、IP電話やブロードバンドテレビ放送などの分野が急拡大する気運が高まっている。

　個人ではブロードバンドが当たり前になりつつある一方、企業のブロードバンド対応は遅れているように見える。そのため、当社の固定通信サービス「おとくライン」で法人顧客基盤を強化し、映像および画像を使った社内教育やテレビ会議システムなどマルチメディアベースのサービス提供に積極的に取り組んでいく。

　当社は、日本テレコムとケーブル・アンド・ワイヤレスIDCを買収したことで、総合通信会社としてのサービスを拡充した。通信事業者としての機能とソフトのディストリビュータ機能の両方を生かせば、企業のマルチメディア化を浸透させることができると自負している。法人市場を含めた、「真」のマルチメディア時代の到来を早めるため、パートナーとの協業も強化していく。