年頭所感

【2005年 年頭所感】 日興通信

2005/01/10 20:37

週刊BCN 2005年01月10日vol.1071掲載

「結実」

鈴木範夫社長

 情報機器と通信機器を組み合わせたシステムの提供により、今年度(2005年3月期)上期に顧客企業数が前年同期と比べ約1割増加するなど、着々と成果が出始めている。04年は、ITとネットワークを融合したビジネスが実を結んだ年になった。今年も、このビジネスでさらに多くの案件を獲得できると確信している。

 中堅・中小企業(SMB)向けシステム案件の低価格化が進んでいるものの、NECのITネットワーク統合システム「ユニバージュ」をベースに、新規顧客の開拓や1案件あたりの受注額アップが可能になった。03年度までは、通信機器と情報機器それぞれの営業担当者が製品の枠にとらわれた販売を行っていた。今年度からは製品ごとではなく、各マーケットに合わせた営業が行える組織に再編した。これにより、さまざまな製品を組み合わせた複合提案が可能になっただけでなく、アウトソーシングを当社に依頼するという案件も出てきた。

 ITとネットワークの融合ビジネスでは、IP電話ビジネスが主流になっている。近い将来、ユビキタス社会が現実のものになるなかで、音声だけでなく当社の強みの1つである「映像」を切り口としたビジネスも広がる。ITとネットワークの融合ビジネスでますますチャンスが出てくるだろう。総合的なソリューションを提供することで、売り上げが伸びることよりも利益を増やすことに専念していく。
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