年頭所感

【2005年 年頭所感】 富士通ビー・エス・シー(富士通BSC)

2005/01/10 20:37

週刊BCN 2005年01月10日vol.1071掲載

「モノ作りの原点に」

兼子孝夫社長

 ソフト開発案件が大規模化、複雑化している。ソフト開発を進めていくためには、何が重要なのかを再度認識し、良い製品を作るために、体制を充実・強化することがさらに必要になっている。

 昨年6月、社長に就任して以降、開発方法の見直しを進めているが、今年も引き続き、モノ作りの原点に立ち返って、良質のソフトを効率的に開発するための体制作りに邁進していく。

 現在、ソフト開発の現場を探るために、毎週月曜日はすべての開発プロジェクトの進捗を把握するために充てている。実際に現場に出て現実を把握しなければ、改善方法も見出せないからだ。

 開発者にとっては迷惑なことかもしれないし、私にとっては結構体力も必要だが、こうした現場管理によって見えなかった課題も明らかになり、すでに改善効果も出ている。開発者1人ひとりと話をすることで、第1線の開発者とコミュニケーションを図ることもできる。

 開発手法の抜本的な改革を行うためには、富士通が新たに生み出した開発手法「トップジャックス」を全面的に採用することを決めた。トップジャックスを使うことによって、効率的な開発を行うことができ、コスト削減が期待できる。

 ユーザーからの要望が複雑になり、不採算案件が発生する可能性が高まっている。だからこそ、もう1度ソフト開発の原点に立ち返り、コストを抑えた良質なモノ作りに注力していく
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