年頭所感

【2006年 年頭所感】 JFEシステムズ

2006/01/02 20:37

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

「CSを極める」

岩橋 誠社長

 顧客に選択される存在になるために、これまでも「CS(顧客満足)を極める」ことに取り組んできた。顧客が好むことばかりを提案するのではなく、顧客に本当に役立つ提案をすることで評価されるようになってきた。

 CSを極めることは人材育成につながる。昨年からITSSの導入とともに、スキル向上に注力している。人材の価値が向上すれば企業価値も上がる。人材の価値を向上させる取り組みを強化していく。

 05年は、当社の品質情報管理システム「Mercrius(メルクリウス)」で、「平成17年度情報化促進貢献情報処理システム表彰」を受賞した。これは、大手食品メーカーなど約30社に納入し好調だった。鉄をつくるプロセス管理を食品業向けに生かしたものである。今後は、多様化するニーズに合わせ自社パッケージを積極的に拡販していく。

 企業のIT投資意欲が向上しているが、製造、流通、販売業向けには、具体的にどんなことができるかシステム導入モデルを示す仕掛けが必要と考えている。JFEグループのシステム統合のノウハウが1つの雛型になる。これを生かして顧客に具体的な選択肢を提供し、クリエイトしていく。

 赤字案件を出さないための取り組みとしてPMOを設置しているが、昨年からは案件の事前、途中、納入後の過程でリスク管理と本番稼働後のフォローの徹底に力を入れている。業界全体が契約概念の曖昧さを意識的に変えていく必要性を実感している。
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