大遊泳時代

<大遊泳時代>第99回 ペット家電市場の成長

2006/01/02 16:18

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

松下電器産業 顧問 前川洋一郎

 新年あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。

 さて、正月といえばやはり「干支」の話が多い。今年も早速、新年号はペットの話から入るとしよう。

 先日、ベンチャーアドバイザー・大野長八氏の交流会で、全国のペット病院をNETでつなぐペット健康管理サービス事業で急伸しているペッツホールディングスの橋本社長の話を聞いた。

 今、動物病院は全国9000院。国内の犬猫飼育1900万頭、1年に産まれるペットは250万頭。人間の赤ちゃん110万人の倍以上。これにウサギ、鳥、魚、亀、ヘビなどを加えると、ペット市場トータルで1兆円マーケットに達するとのこと。

 その中味は、ペットの家屋、医療、食物が三大分野。それに、ペットの教育(しつけ)、預かり(ホテル)、衣服(ファッション)が加わる。

 しかし、ペットを飼えば、それなりの苦労、悩みに加えて、他人への迷惑もある。特に「におい」「抜け毛」は大変。今回、それを解消するNET家電ならぬPET家電がシャープ、日立製作所などから出てきた。

 少子高齢化で子供の遊び相手、年寄りの癒しにペット市場はますます拡大する。AVもITも白物も重要顧客として、専門のペット家電マーケティング部門を設けてはどうかな。

 例えば、今流行のICタグを物流や食品に導入するのもいいが、ペットの鎖や耳にピアスをして、ICタグをつけると、行方不明管理に好都合である。

 それこそ、病院をセンターとして管理する互助組合をプラットフォームとして、つくってもおもしろい。

 ねぇワトソン君!「これからは人間も耳にICタグを入れられて、管理されるよ」「いいじゃないですか。鎖につながれるよりましですよ」

─新年早々、暗い話もいけないね!!
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