「変化」

松本紘和社長

　これまでは、ディストリビュータとして製品の販売量や売り上げの拡大を重視してきた。しかし、量の追求だけにこだわっても、利益を確保しなければ企業は成長しない。2007年は次のステップを見越して“変化”をキーワードにあげる。

　具体的には、多くの製品を扱っている強みを生かし、パソコン以外の周辺機器やソフトウェアライセンスなど利益率が高い製品の販売を増やしていく。そのためには、営業担当者のスキルアップやコミュニケーションが重要となる。ユーザー企業のニーズをきちんと聞けば、当社が取り扱っている製品のなかからさらに多くの受注を獲得できるはずだ。1人の営業担当者が取扱製品すべてに深い知識を持っているか、もしくは担当者同士のコミュニケーションがとれていれば、多くのユーザー企業が求める製品を提供できるようになる。

　また、スキルアップの向上によって、これまで得意ではなかった製品を既存製品と組み合わせたソリューションとして提供することも利益アップにつながる。06年にシスコシステムズの販売代理店となり、IPテレフォニー事業を本格化させた。パソコンやサーバーだけでなく、ネットワークも視野に入れたビジネスも手がけていく。

　主力製品のパソコンは、価格下落で利益確保が厳しい状況が続いている。そのため、イベント「DISわぁるど」で提案型のセミナーや展示を実施することで、質的な面を追求している。基盤は整っている。あとは「変化」で開花させるだけだ。