年頭所感

【2008年 年頭所感】 日本情報通信

2008/01/14 20:37

週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載

SE力とアセット化

富田修二 社長


 SE力を高め、ソフト・サービス商材のアセット化を推進する。情報システムの構築では、パッケージ化された業務アプリケーションやミドルウェアの活用が進み、かつてのようなスクラッチでゼロからソフトを開発するプロジェクトは減る傾向にある。こうしたなかで競争力を高めるには、ソフト・サービスの自己資産化=アセット化を進め、かつSE力をもって迅速にシステムを構築する体制を強化する。

 SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいてアプリケーションサービスを組み合わせる構築手法も増えている。つくったソフトをアセット化し、再利用する仕組みはSOAの方向性とも合致する。当社は日本IBMとNTTの折半出資のSIerであることからIBMのハードウェアやミドルウェアなどのアセットも生かせる。

 今年度(2008年3月期)の連結売上高は約460億円を見込む。IBM商材に付加価値をつけてディストリビューションする事業が今期は昨年度比およそ2倍の80億円に拡大する見通しであることもトップラインの押し上げに貢献している。これにSE力を高め、アセット化した商材を横展開していくことで収益力を高めていく。

 これまでハードウェアなどの製品販売の比率が高かったこともあり、同業のSIerに比べてSE力が少し弱かったが、向こう数年間かけてSEを中心に社員数を年率10%ずつ増やす。競争が激しくなる一方だが、営業利益率は3─4%を確保。できれば5%にチャレンジしていく方針だ。


(1)生年月日: 1944年7月29日 (2)年齢: 63歳 (2)出身地:東京都 (4)出身領域:技術系
  • 1