24.今回のテーマ■アナログ停波(上)

 日本では2011年7月にアナログ放送を停波して地デジへ切り替わるのを前に、「地デジ詐欺」が問題になっている。「このままではテレビが映らなくなります」と、アンテナを設置してもいないのに多額の設置代を騙しとったりする手法は韓国でも紹介された。12年末にアナログ放送停波を控えている韓国でも、この手の詐欺が起こりそうな雰囲気だ。

 地デジ対応テレビに買い換えさえすれば地デジが視聴できると思い込んでいる人が韓国にも非常に多い。IPTVのセットトップボックスを契約してデジタル放送を受信するか、アンテナを交換する必要があることが知られていない。

 韓国は08年2月、「地上波テレビジョン放送のデジタル転換とデジタル放送の活性化のための特別法」を制定し、13年からデジタル放送に切り替えることを決めた。 そのために08年10月には韓国地上波デジタル放送推進協会(DTV Korea)が結成された。地上波放送局4社、地域放送局、政府系シンクタンク、家電量販店、市民団体、有職者らが集まった団体だ。韓国は01年10月、世界で7番目に地デジを始めた。しかし、07年末時点での地デジ認知度はたったの31.3%、このままでは、国民の半数は「テレビが映らない!」と、大混乱に陥る恐れがある。

 対策の一環として、DTV Koreaは08年11月、韓国初の地デジ告知CMを流し始めた。日本のCMと同じく、アナログ放送の停波日程、デジタル転換方法が紹介されている。このCMの面白いところは「テレビを買い換えなくても信号を受信できる方法がある」とセットトップボックスと小さくて値段も手ごろの室内アンテナを紹介しているところだ。このアンテナは韓国のベンチャー企業が作っているもので、重量75gと軽く、窓にくっつけたり、壁にかけたりして、戸外の信号を受信するようになっている。アンテナ代は3万ウォン(約2000円)ほど。低所得者層向けに需要が伸びるとみられている。

 さらに、DTV KoreaのWebサイトではデジタル転換についてアンテナ直接受信、ケーブルTVを経由した受信、衛星受信に分けて費用や方法を説明している。一般の人にとってはアンテナ代なんていくらが相場なのか全く予想がつかないので、目安になる金額を提示しているというわけだ。(趙 章恩●取材/文)