イランの選挙操作疑惑に端を発する民主化運動や中国ウルムチでの民族デモの際のネット規制は、ネット上で育まれる対抗公共圏に対する為政者の危惧の高まりを再確認させるものだったが、同じ文脈で「ついにそこまできたか」と驚かされたものに、6月初旬、突如打ち出された中国政府の通達がある。「7月1日から中国で発売されるすべてのPCに“Green Dam Youth Escort”というフィルタリング・ソフトをプリインストールしなければならない」というこの措置は、子どもたちを有害情報から保護するという名目にもかかわらず、ネット上を行き交う情報の(ペアレント・コントロールならぬ)ステート・コントロールを可能にしたいとする国家意志を印象づけた。