年頭所感

【2010年 年頭所感】 NECパーソナルプロダクツ

2010/01/14 20:37

週刊BCN 2010年01月11日vol.1316掲載

新たな利用提案

NECパーソナルプロダクツ
高須英世 社長
 振り返ると、2009年の上期は厳しかった。個人向けについては、ネットブック台頭の影響を受けてパソコン市場の構造が大きく変化し、低価格化に拍車がかかったことが大きい。しかし、下期に入り、店頭販売には手ごたえを感じている。Windows 7搭載の新モデルの評判がいい。世の中が地デジに向かうなかで、パソコンも地デジ、ハイビジョンを意識した新たな利用提案をしたことが奏功している。地デジ対策では薄型テレビ市場が圧倒的だが、そのなかでも個室の地デジ対策としてパソコン需要を掴んでいる。

 2010年のキーワードは「新たな利用提案」だ。パソコンは一人複数台の時代になってきている。今後は、核になるパソコン、ネットブックやCULV搭載のモバイルPC、携帯電話を含めたモバイル端末などをどのように連携させて使うのか、ということを軸にして新しい提案をしていく。

 一方、企業向け販売は、民間企業向けを中心に厳しい状況が続き、凍り付いている状態だ。そんななか、2009年度は教育・文教向けが支えたといえる。しかし、これは特需のため、来期はこの反動が出るだろう。企業向け販売は、景気が戻らないことには大きな期待はできないが、2010年10月以降あたりからの回復に期待している。

 企業のパソコンは、XPで止まってしまっている。民間企業のIT投資意欲が回復してくれば、需要は相当な勢いになる。そのときに備えて、体制は万全に固めている。
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