クラウド元年
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オービックビジネスコンサルタント(OBC) 和田成史 社長 |
「クラウド元年」。2010年はまさにその1年となる。新しい潮流が生まれており、SaaSはクラウドと言葉を変えるだろう。仕組みづくりにはすでに取り組んできた。これからは種を蒔く段階となり、2011年には本格的に盛り上がってくるだろう。マイクロソフトとの連携で「Azure(アジュール)」に搭載していく。PaaS上に載せるほか、SaaS提供もできるし、アプリケーションの中にクラウドモジュールを実装することも可能になる。
いろいろな選択肢があるが、それはマーケットによって異なるので、お客さまが満足のいく仕組みをつくっていく。お客さまとパートナー企業、当社の三位一体で考えていきたい。ハード・インフラが変わり、当社とお客さまの環境も変わっていく。既存のクライアント/サーバー型は、アジュールなどPaaSと共存しあう関係にあり、それぞれの企業で選択と集中が始まるだろう。
当社としては、変化に耐えられるパッケージを開発していくことに尽きる。時間をかけて丁寧に一つひとつ組み立てていく。お客さまを常に見続けていくということだ。
リーマン・ショック以降、構造的な改革を求められてきた2009年だった。仮想化やNGN、高速無線LANなど次世代テクノロジーに向けスタートを切った。厳しい時代だが、前年比でみて横ばいを維持した。最新版「Vシリーズ」を09年末に出荷し、手ごたえを感じている。