協創

柏原孝 社長
 ともに協力して、創造する「協創」というキーワードを、2011年、これまでにも増して重視したい。顧客やビジネスパートナー、社内の事業部門同士が協創して、新しい価値を生み出すことを狙いとしている。協創は、どちらかが一方的に力を貸すのではなく、お互いに知恵を持ち寄って、価値創造に努める姿勢を示したものだ。

 例えば、都内のある大学図書館での事例では、無線タグを図書に埋め込み、これを読み取り装置にかざすと関連情報が瞬時に引き出される仕組みを構築した。例えば、シャガールの本をかざせば、「都内のどこどこでシャガール展が開催されています」などといった情報が画面に映し出される。当社の技術と、図書館がもつ知見を組み合わせて、学習効率や利便性を高める価値を創出している。

 国内経済は低成長が続き、少子高齢化はますます進む。労働人口が減少して、働く場所が減れば、当社が展開してきたオフィス家具販売ビジネスが打撃を受ける。学校向けの家具や理科教材の販売にも影響が出る。そこで打ち出しているのが、オフィスや学校で使う設備を、ITによってスマート化、インテリジェント化させるビジネスだ。当社では「ユビキタス・プレイス」と呼ぶが、これは社内の各事業部門の協創なしには実現できない。また、これまで分散していた販売チャネルもユビキタスをベースとした再編・集約を加速させる。強い逆風が吹くなかでも持続的な成長を目指す。